Q&A
毛穴に皮脂が詰まってしまっていると、毛根が弱り毛が細くなります。
油性の方は油を落とそうと強く地肌をこすってしまったりする方が多いようですが、強くこすって洗えば洗うほど皮膚のセンサーが悪いほうに働き、皮脂がたくさんでてしまいます。皮脂がたくさん出ると、余分な皮脂が毛穴につまります。つまった皮脂は空気中で酸化されてしまうので、普通のシャンプー剤ではなかなか取れなくなってしまします。
地肌がべとついたり、抜け毛、フケなどが多い方は専用のシャンプー、コンディショナー等を使うか、美容室に相談したほうがいいでしょう。
髪の毛は丁度、海苔巻きと同じようなつくりになっています。海苔にあたるところがキューティクル、ご飯にあたるところが、コルテックス、かんぴょうがメディラといいます。
海苔にあたるキューティクルが紫外線、パーマ、ヘアカラー、シャンプートリートメント、ヘアーアイロン等によって傷ついたり、壊れたりすると中身のご飯がこぼれ出てくるようになります。
ご飯が髪をしっかりさせているところなので、ご飯が足りなくなると、枝毛、裂け毛、もつれ、からみ等の原因になり髪にハリがなく、まとまりがなくなり髪が傷むのです。
海草にはミネラルがたくさん含まれています。ミネラルは代謝を活発にしてくれる働きがあるので、それを踏まえ髪にいいとされています。
しかし、直接の原料となっているのはたんぱく質で、そのたんぱく質が豊富にあった上でミネラルが活性化してくれるのです。
ミネラルは髪にとって良い食品と言えますが、良質たんぱく質を摂取することを大切です。そして、ミネラルを髪に直接つけても活性化することはありません。体内に摂取されてこそ効果が発揮されるものです。
髪の毛はタンパク質でできています。たんぱく質と聞くとお肉、魚、卵、大豆等が思い浮かぶと思います。食品で考えると分かりやすいのですが、例えばそれらの食品を焼くとしましょう。焼けば焼くほどこげて硬くなりますよね。はじめは柔らかいものが、焼いていくうちに硬く固定され、形が変形しやすくなります。
分かりやすく卵を例にしてみましょう。生卵は醤油をかけると、卵の中に混ざりやすいですよね。しかし、焼いて目玉焼きにすると醤油をかけても上にはかかりますが、卵自体には混ざりません。それは、卵が熱によって硬く固定された状態になっているからです。
それを同じタンパク質でできている髪に置き換えてみましょう。卵同様、高温のアイロン・ドライヤーなどで焼いてしまった髪は中身が硬くなります。熱によって髪自体が硬くなり、固定されてしまうのです。1度硬くなってしまうと、その形を変えることができなくなります。
ストレートにする際に高温のアイロンで焦げてしまうと、パーマやカラーをすることができなくなります。なぜなら、焼いた状態で熱変性(たんぱく質変性)を起こし固定されてしまっているからです。
1度そうなってしまうと元にはもどりません。目玉焼きに醤油をかけても混ざらなかったように、髪の毛に栄養分をいれようとしてもまざりにくい髪になってしまっているのです。
ですから、過度のアイロン処理やドライヤー・コテ等もやり過ぎてしまうと見た目は大丈夫でも、髪はボロボロになっていきます。
熱を加えたり、高温のアイロンを使うときは、髪を良く乾かしてあまり高温にしすぎないように、100度前後の使用がいいと思います。